1958年(昭和33年)のこの日、「フラフープ」(Hula hoop)が東京の各デパートにおいて日本で初めて発売された。
価格は大人向けが1本270円、子供向けが200円で、1ヵ月で約80万本という爆発的な売上げを記録し、大ブームになった。日本におけるフラフープの販売は、同年のアメリカでの大流行を受けたもので、販売店には行列ができた。フラフープは美容と健康によいと宣伝されたこともあり、子供ばかりでなく大人もこの遊びに参加した。
しかし、フラフープで遊ぶ子供が内臓障害になったことで、腸が捻れる「腸捻転になる」などの噂が立ち、小学校では児童にフラフープ禁止令が出るなどして、ブームは急速に鎮静化した。
後日、腸捻転とフラフープの因果関係は科学的に否定されている。また、フラフープのブームに続いて、1960年(昭和35年)に発売されたビニール製の人形「ダッコちゃん」がブームとなった。
フラフープは、オーストラリアで考案された遊具とする情報もあるが、その起源は不明である。歴史を通して世界中の子供たちがいろいろな輪を使い、回したり転がしたり、投げたりして遊んできた。
その名前は、フラダンス(hula dance)のように腰を動かしてフープ(hoop)を回すことに由来する。フープは「輪」を意味する。遊具としての使用が主流だが、近年では、パフォーマンスや競技、ダイエット用品としても使用されている。
リンク:Wikipedia