1969年(昭和44年)のこの日、ソニー・松下電器・日本ビクターが世界初の家庭用VTRの規格「U規格」を発表した。
それまでのVTRはテープを巻いたリールが単体で存在するオープンリール方式がほとんどだったが、U規格は民生用としての使いやすさを考慮し、19mm(3/4インチ)テープを使ったカセット方式が採用された。カセットテープの外形寸法は186mm×123mm×32mmで、非常に巨大であったことから「ドカベンカセット」などの通称もあった。
しかし、値段の高さやカセットテープの大きさなどから家庭には普及せず、各社が小さい1/2インチテープを使用した規格を構築し「家庭用の本命」とPRしていた。最終的にはソニーのベータ方式とビクターのVHS方式が残り、以降、両陣営の熾烈な争いが繰り広げられることとなった。ホームビデオ愛好家グループが両陣営に配慮して、この10月29日を記念日とした。
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