書道の日・習字の日(11月2日 記念日)

東京都千代田区九段北などに事務局を置く公益財団法人・日本習字教育財団が制定。

日付は「11」と「02」で「いい(11)もじ(02)」(いい文字)と読む語呂合わせから。

多くの人に文字を書くことに親しみを持ってもらい、手書きで文字を書くことの大切さを伝えていきたいとの願いが込められている。

2013年(平成25年)3月までは同財団の創立日でもある9月1日を記念日としていた。「書道の日」「習字の日」はそれぞれ一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

書道・習字

書道(しょどう)または書(しょ)は、書くことで文字の美しさを表そうとする東洋の造形芸術である。中国が起源であるが、日本語圏においては漢字から派生した仮名などでも創作活動が行われている。2009年(平成21年)に中国の書道が、ユネスコの無形文化遺産に登録された。

文字ははじめ実用として生まれたが、文化の進展につれ美的に表現する方法が生まれた。書道とは、この文字の美的表現法を規格あるしつけのもとに学習しながら実用として生活を美化し、また趣味として心を豊かにし個性美を表現していくことである。そして、その学習過程において人格を練磨し、情操を醇化していく。

※練磨(れんま):技芸・学問などを鍛えみがくこと。情操(じょうそう):美しいもの、優れたものに接して感動する、情感豊かな心。醇化(じゅんか):不純な部分を捨てて、純粋にすること。

書道・習字をする人

習字(しゅうじ)は、文字の書き方を習うことを意味する。文字を正しく、美しく書く練習で、硬筆と毛筆がある。過去には小・中学校における国語科の一分野であったが、1958年(昭和33年)以降、学校教育では書写(しょしゃ)の呼称に切り替えられている。

日本習字教育財団について

同財団は、1953年(昭和28年)9月1日に創立された団体。創立者・原田観峰(はらだ かんぽう、1911~1995年)の提唱した「正しい美しい愛の習字」を基本理念として、書道文化の向上と、書道教育・習字教育の振興と普及を目的とする。

書道の通信教育・実習指導、書道に関する展覧会の開催、書道に関する機関誌その他の出版物の発行、文字資料その他文化資料の調査研究と展示公開、国際交流などの事業を行っている。

初心者から上級者向けの書道作品制作まで、あらゆる年代の多様な目的に合わせた通信教育講座がある。書道の技能向上と、書道を通しての人格形成を図ることを目的として、同財団研修施設や全国各地で実習指導を行っている。

日本習字教育財団

同財団は、2023年(令和5年)9月1日に創立70周年を迎えた。創立70周年のテーマは「つなぐ」である。次の30年先の未来へ向けた新たなスタートとして位置付けた。子どもたちと習字教室をつなぐ、日本の伝統文化である書道・習字を未来へつなぐ、これらの活動に取り組み、そして継承していく。

リンク日本習字教育財団Wikipedia

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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