東京都港区西新橋に事務局を置き、「GI」についての研究を行っている「日本Glycemic Index研究会」が制定。
「GI」とは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示す「Glycemic Index」(グリセミック・インデックス)の略称である。GI値は、食後の血糖値(血中の糖度)の上がり方を示す指標で、食後2時間までの血糖値の測定結果を用いて算出される。GI値が低いほど糖質はゆるやかに吸収され、血糖値がおだやかに上昇する。
「低GIの日」の日付は、11を「体にいい(11)」、1を「Index(指標)のIを1と見立て」て11月1日に。GI値の低い「低GI」の認知度の向上と理解を深めてもらうことが目的。
記念日は2019年(令和元年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。また、同研究会では「低GIの日」を初日とする11月1日~11月7日の1週間を「低GI週間」に制定しており、同様に日本記念日協会により認定・登録された。
主食であり糖質を多く含むお米が収穫される秋は「食欲の秋」とも呼ばれ、つい食べ過ぎてしまいがちである。そんな時期に「低GI」の食品を多くとることで血糖値をコントロールした食生活を心がけ、健康的で楽しい食卓にとの願いが込められている。
GI値は現在、国際糖尿病連合(IDF)のガイドラインに盛り込まれるなど、血糖を意識することの多い医療分野で活用される指標になりつつある。また、ダイエット分野においても、単純にカロリーや糖質量で判断するのではなく、GI値を基準に、血糖値をコントロールすることが重要だと言われるようになり、新しい指標として注目されている。
低GIの食品は、肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームの予防・改善に有効な食材とされる。低GI食品として、ほとんどの野菜や果物、全粒穀物、豆類、きのこ類、ナッツ類などが挙げられる。また、健康食品やダイエット食品として、低GIの商品開発も行われている。