いい唾液の日(11月28日 記念日)

神奈川県横須賀市に事務局を置き、唾液の健康効果の啓発などを行うNPO法人・日本唾液ケア研究会が制定。

日付は「いい(11)つば(28)」(いい唾)と読む語呂合わせから。秋冬の乾燥する季節に口腔内の乾燥にも注意を向ければ、唾液ケアをより意識的にできることも理由の一つ。

主に血液から産生される唾液は生体情報を多数含むだけでなく、口腔からの感染防止などヒトの体にとって極めて機能的な役割を果たしている。

多くの人に唾液の役割を知ってもらい、口腔と全身の健康増進を図るのが目的。また、研究者内での周知および唾液機能研究の振興を図るきっかけにとの願いも込められている。

記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

日本唾液ケア研究会

特定非営利活動法人(NPO法人)日本唾液ケア研究会(Japan Saliva Care Association)は、2021年4月21日に設立された団体。

唾液の健康効果を量と質の側面から科学的に明らかにし、臨床応用する一連の取り組みを推進するため、医療・介護関係者、企業、行政、大学、市民などが、お互いに研鑽を積み、ネットワークを構築すると同時に唾液の健康効果の啓発を行い、口腔の健康から全身の健康を目指す。

唾液を専門的および学際的に扱うNPO法人による学術団体はこれまでなく、唾液学や唾液検査学の学問体系を作ることも目指している。

唾液(だえき)は、唾液腺から口腔内に分泌される分泌液である。水、電解質、粘液、多くの種類の酵素からなる。英語では同研究会の名前にもあるように「saliva」となる。

ヒトでは、正常なら1日に1~1.5リットル程度分泌される。成分の99.5%が水分であり、無機質と有機質が残りの約半分ずつを占める。特に病的に分泌量の多い場合、流涎症(りゅうぜんしょう)ということがある。

デンプンをマルトース(麦芽糖)へと分解するアミラーゼを含む消化液として知られる他、口腔粘膜の保護や洗浄、殺菌、抗菌、排泄などの作用を行う。また、緩衝液としてpHが急激に低下しないように働くことで、う蝕(うしょく:虫歯)の予防も行っている。

リンク日本唾液ケア研究会Wikipedia

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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