イタリアの伝統菓子「パネットーネ」を作る職人の技術向上支援、文化継承を目指して活動する一般社団法人・日本パネットーネ協会が制定。
パネットーネ(Panettone)とは、伝統的なイタリアのクリスマスケーキ。ドライフルーツが入った発酵菓子パンの一つ。
日付は、キリスト降誕を待ちわびるクリスマスイヴまでの4週間を「アドヴェント」と呼び、この時期に食べるお菓子「アドヴェントスイーツ」としてイタリアでは「パネットーネ」を少しずつ食べ始めることから、クリスマス月の最初の日の12月1日を記念日にしたもの。
記念日を通して、イタリアの製法に基づいて作られる日本国内のパネットーネ職人に対する支援や、消費者に「職人のパネットーネ」の価値を伝えることが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
上の画像は日本パネットーネ協会のロゴマークである。イタリア語の「Associazione」は「協会・会」、「Giappone」は「日本」という意味。
同協会は、パネットーネ職人の技術支援と育成の他に、伝統技術の伝承と探求、イタリア食文化の継承、パネットーネ職人の国際交流などをミッションに掲げる。
アドヴェント(Advent)は、キリスト教西方教会においてイエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことである。ラテン語で「到来」を意味するアドベントゥス(Adventus)に由来する言葉。日本語では待降節(たいこうせつ)や降臨節(こうりんせつ)などと呼ばれる。
パネットーネは、イタリア北部の都市ミラノの銘菓でもある。パンドーロ(Pandoro)と共にクリスマス特有の菓子の一つである。パネットーネ種を用いて発酵させたパンで、保存期間が長いことに特徴がある。
一般的にはブリオッシュ生地の中に、レーズン・プラム・オレンジピール・その他のドライフルーツを刻んだものを混ぜ込んで焼き上げる。甘く柔らかなドーム型の菓子パンで「大きなパン」という意味。また、アントーニオという職人が焼いたパンだからという説もある。
クリスマス前の4週間(アドヴェント)には各家庭で焼かれ、親族や友人に配る習慣があり、この時期になると大きなパネットーネが家の中にゴロゴロしていたが、現在はパン屋で購入して済ませる傾向にある。また、クリスマス前には多くのコンテストがイタリア各地で開催される。
リンク:日本パネットーネ協会、Wikipedia