沖縄産コーヒーの日(12月1日 記念日)

沖縄県内でコーヒー豆を栽培する農家グループの「沖縄コーヒーアイランド」が制定。

日付は沖縄で初めてコーヒーの木が植えられたのが1875年(明治8年)12月頃であったことと、沖縄産のコーヒーは12月からコーヒーの実の収穫シーズンになることなどから12月1日を記念日としたもの。

沖縄産コーヒーの日

沖縄でコーヒー豆が作られていることを多くの人に知ってもらうとともに、沖縄産コーヒーが持つ新鮮で香り高い味わいを伝えていくのが目的。また、記念日を通じて沖縄の歴史あるコーヒーの古木を次世代に残していきたいとの思いも込められている。

記念日は2024年(令和6年)1月23日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

沖縄コーヒーアイランド

沖縄コーヒーアイランドでは「沖縄コーヒーの歴史」や「沖縄おすすめコーヒー専門店」などの情報を発信している。また、コーヒー豆の焙煎やコーヒー農園の見学ができる「沖縄コーヒー体験」も行っている。

沖縄産コーヒー

1875年(明治8年)12月、国の農業政策でインドネシア(当時:オランダ領)から沖縄にコーヒー苗が入り、国内で初めてコーヒー栽培が始まった。インドネシアから那覇港に運ばれた熱帯植物は合計180本で、そのうち112本がコーヒー苗だった。

明治初期には国の政策で海外の植物を国内で普及させる動きがあり、日本各地で様々な海外の野菜や果樹の試験栽培が始まった。この時に沖縄にはコーヒーがやってきた。

当時、コーヒー栽培を推し進めたのは武士(幕臣)・政治家の榎本武揚(えのもと たけあき、1836~1908年)だった。榎本はコーヒーに夢を追い、明治政府に沖縄でのコーヒー栽培を提案した。その提案は通り、沖縄にきた112本のコーヒー苗は首里で育てられた。これが出発点となり、日本のコーヒー栽培の歴史が始まった。

昭和時代の1934年(昭和9年)には、木村コーヒー(現:キーコーヒー)が沖縄本島北部の東村(ひがしそん)でコーヒー農園を開園した過去もある。当時、木村コーヒーは台湾と沖縄でコーヒー栽培事業に乗り出し、順調にコーヒー生産を行っていた。しかし、道半ばで戦時下となり、コーヒー栽培ができなくなった。これにより当時の沖縄コーヒー栽培は衰退した。

現代の沖縄コーヒーの歴史は、1980年(昭和55年)に農林高校の校長先生が退職を機にコーヒー栽培に着手したことに始まる。この先生は後に「沖縄コーヒーの父」と呼ばれる具志川市(ぐしかわし、現:うるま市)の和宇慶朝伝(わうけ ちょうでん、1906~2019年)である。

和宇慶はブラジルのコーヒー園「シモサカ農園」を訪ねて栽培方法を学び、コーヒーの種を持ち帰った。帰国後、沖縄中部でコーヒー栽培とコーヒーの普及活動を30年行ってきた。今では多くの沖縄コーヒー農家で和宇慶のコーヒーが育てられている。

関連する記念日として、10月1日は「国際コーヒーの日・コーヒーの日」、8月11日は「インスタント・コーヒーの日」となっている。

リンク沖縄コーヒーアイランドWikipedia

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カテゴリー「12月の記念日」「今日は何の日

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