空海は平安時代のお坊さんで、中国の唐から帰国した後、京都を訪れた。そこで、疫病や飢饉に苦しむ人々を目の当たりにすることになる。
空海は、唐から持ち帰った技術で井戸を掘り、人々のために祈祷を行った。これは新しい井戸を掘り、綺麗な水を確保することで疫病の対策になったとも考えられる。京都市にある「釘抜(くぎぬき)地蔵 石像寺(しゃくぞうじ)」には空海が掘ったと伝わる井戸が残っている。この井戸は冥界へ繋がっていると信じられ、古くから信仰の対象にもなっている。
カテゴリー「歴史・文化」