現代の寝室は夜になっても、テレビやパソコン、電子機器のオンオフライトなど様々な光に溢れている。電気を付けて寝る人もいるというが、夜の電気の明かりには注意が必要。
奈良県立医科大学の調査によると、真っ暗な状態で寝る人に比べ、豆電球程度の明るさで寝ていた人は肥満の割合が約2倍という結果になった。睡眠中に光を浴びると睡眠ホルモンであり、脳の松果体(しょうかたい)から分泌されるメラトニンの量が減少する。メラトニンは成長ホルモンとして身体の代謝を調整する役割があり、メラトニンの減少が肥満に結びつくと考えられる。まだその仕組みはよく分かっていないがメラトニンの減少と糖尿病にも関係があると言われている。
また、メラトニンは睡眠サイクルを調整する手助けをしており、メラトニンが増加すると、人は睡眠を欲するという仕組みになっている。夜の明かりでメラトニンが減少すると夜にちゃんとした長時間の睡眠をとれなかったり、深い眠りにつくことができなかったりする。ダイエットしている人だけでなく病気や睡眠に気を付けている人も睡眠中の明かりに注意が必要というわけだ。
2016/10/22
カテゴリー「生活・科学」