現在では当たり前になっているパンを自分でトレイにのせてレジへ持っていくというセルフサービスは広島の「アンデルセン」が発祥である。
アンデルセンの広島1号店は1967年(昭和42年)に開業した。現在では少なくなったが、当時はショーケースに入ったパンを店側がとってお客さんに渡すというのが主流であった。
アンデルセンは原爆に耐えた農林中央金庫広島支所の建物を買い取って1号店として改装したことでも有名である。その時、豪華でとても大きなショーケースをイタリアで買い求めたが、店の柱の位置関係で予定していたスペースに収まらなかった。
そこで仕方なく、パンをお客さんにとってもらい、レジに持ってきてもらうやり方を始めた。始めてみるとケースではくもって見えづらかった焼きたてのパンも並べられるというメリットもあり、パンのセルフサービスは全国に広まっていった。
2017/8/2
カテゴリー「食べ物」