日本には「乾杯は牛乳」と決められている町がある

その町は北海道中標津町(なかしべつちょう)である。この町は人口2万4千人に対し、乳牛は3万9千頭と、人口よりも牛のほうが多い、酪農の町である。

「牛乳で乾杯」啓発ポスター
牛乳で乾杯啓発ポスター
画像元中標津町

中華料理店での飲み会でも乾杯はとりあえず牛乳となっている。結婚式でもテーブルの上には牛乳があり、ビールがあるにもかかわらず、新郎新婦も含めて乾杯は牛乳で行われる。そして、出席者全員が一斉に牛乳を飲み干す。

これは酪農の町・中標津町が牛乳をアピールするため、2014年(平成26年)に通称「牛乳で乾杯条例」(中標津町牛乳消費拡大応援条例)を作ったためである。ただし、条例に罰則規定はなく、強制ではなくできる範囲で飲んで欲しいとのこと。酪農の町を広くアピールして、牛乳の消費拡大を狙ったものである。

2017/10/21

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「歴史・文化

関連記事