「きんつば」の名前の由来

「きんつば」(金鍔)は、「きんつば焼き」の略称で、和菓子の一つである。つぶし餡(あん)を厚く四角形に切り、溶いた小麦粉を薄く周囲につけて鉄板で表面を焼いたもの。

きんつば
画像元味路庵

もともと江戸時代の京都または大阪で誕生した菓子で、当時は表面が白っぽくて形は円型だった。その形が刀の鍔(つば)に似ていたことから、「銀色の鍔」から「ぎんつば」(銀鍔)と呼ばれていた。その後、製法が京都から江戸に伝わると、生地の材料が上新粉(米粉)から小麦粉になり、また、「銀より金のほうが縁起が良い」という理由から、次第に「ぎんつば」から「きんつば」と呼ばれるようになり、今に至っている。

現在では東京都、大阪府、京都府、石川県など日本全国に「きんつば」を製造・販売するお店がある。富山県高岡市戸出地区などでは現在も円型で鍔の文様を付けた「きんつば」が残っている。

2017/10/21

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カテゴリー「語源・由来

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