絶滅危惧種に指定されるとさらに絶滅危機になる

マレーバクやラッコなど世界では約2万5千種類の生物が絶滅危惧種に指定されている。しかし、絶滅危惧種種に指定されるとかえって絶滅のスピードが加速するという事実がある。

マレーバク
マレーバク
画像元Wikipedia

絶滅危惧種に指定された動物の絶滅保護がすぐに行われれば、その数は恐らく減らない。しかし、実際にはそうではなくて、絶滅危惧種に指定されてから専門家が生息域を調査するため保護区の設定には数年かかる。

そのため、絶滅危惧種に指定されてからその動物が保護される前の段階で、獲れるだけ獲ろうとする心無い人達による乱獲や生息域の土地開発が進んでしまう。そして、その動物はさらに絶滅へと追いやられる。

実際、中国では1979年にヨウスコウカワイルカが絶滅危惧種に指定されたが、保護区が設置されるまでの間に生息地でダムの工事が着工した。その結果、ヨウスコウカワイルカは絶滅寸前まで追い込まれた。

日本ではその対策として、保護区の対応が整ってから絶滅危惧種を発表し、乱獲や土地開発がされないような安全対策を取っている。

2018/8/7

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カテゴリー「生き物

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