つい忘れがちなスマホの充電だが、そんな時のためにも、できるだけ早く充電ができる方がよいと思う人も多いだろう。そんな人は短いケーブルを選ぶとよい。
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スマホの充電は電流と電圧の関係で決まる。電圧は一定のため、ケーブルが長くなればなるほど抵抗は増える。ケーブルが長くなるほど電流が低下し、充電時間が長くかかる。そのため、短いケーブルの方が充電は早く完了する。
毎日放送のテレビ番組『林先生が驚く初耳学!』(2018/9/9)では、お店で売られている様々な種類の充電ケーブルから、スマホの充電ケーブルでベストな長さを決定している。
ベストな充電ケーブルの定義を決めるために街の人の声を聞いてみると、ベストなケーブルの条件の1位は充電が早く終わる事、2位は充電しながら操作ができるように長さに余裕がある事だった。つまり、ベストな充電ケーブルは、充電が早く終わって、少しでも長い物という事になる。
以下の6種類のケーブル、30cm・50cm・1m・2m・3m・70cm(リールタイプ)を用意し、最も早く充電が完了するケーブルを検証した。リールタイプとは、巻き取り式のケーブルで、携帯性に優れたケーブルである。検証の結果、30cmと50cmが最も早く充電が完了し、そのかかった時間は2時間10分だった。
30cmと50cmのケーブルがベストなケーブルの候補とし、充電しながら操作してみると、30cmだと短すぎて充電しながらの通話が困難だと分かる。50cmの長さがあると充電しながら通話もできる。この結果から早く充電ができてギリギリ操作ができる50cmがベストな充電ケーブルと決定した。
ちなみに、他のケーブルの充電完了までにかかった時間は、1mが2時間22分、2mが2時間38分、3mが3時間3分、70cm(リールタイプ)が4時間21分だった。リールタイプは30cm・50cmのケーブルより2時間以上も長くかかった。電流はケーブルの太さにも関係があり、リールタイプはケーブルが細い分、電流が低下し、充電時間が長くかかるのである。
2018/9/13
カテゴリー「生活・科学」