気になる自分の髪の傷みは、顕微鏡でもない限り見ることができない。だが、髪が傷んでいるかどうかは水に浸けると分かる。
傷んでいる髪は表面を覆い守っているキューティクルが傷んで広がっている。すると、その開いたところから水が入り込んで重くなって沈む。それに対して健康でキューティクルが閉じていると表面の脂質層が水を弾くため、いつまでも水に浮かんでいる。
キューティクルが傷んでいる髪は、雨の日など湿度が高いと水を吸いやすく髪が広がってしまう。また、髪に触れて「パサついている」と感じる原因は、髪表面が乱れ、キューティクルが傷つき髪1本1本が不揃いになっているからである。
キューティクルは乾いている時はとても丈夫だが、濡れると柔らかくなり、剥がれやすくなる。そのため、濡れた状態で髪同士がからまったり、引っかかるとダメージの原因になる。シャンプーでゴシゴシ洗いや濡れ髪のブラッシングは禁物である。
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2018/9/9
カテゴリー「生活・科学」