肥満の程度を表す数値としては、体重と身長で算出されるBMI(Body Mass Index:ボディマス指数)がある。BMIが25.0以上だと「肥満」だと言われているが、「小太り」は日本人で最も長生きをする。
BMIの計算式は「体重(kg)」÷「身長(m)の2乗」である。例えば、身長170cm・体重60kgの人の場合、BMIは20.8、身長170cm・体重80kgの人の場合、BMIは27.7となる。日本肥満学会の定めた基準では、BMIが18.5未満が「低体重(痩せ型)」、18.5以上25.0未満が「普通体重」、25.0以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類される。
この基準だと上記の身長170cm・体重60kgの人(BMI:20.8)は「普通体重」、身長170cm・体重80kgの人(BMI:27.7)は「肥満1」となる。しかし、この基準は日本における肥満基準で世界的な基準とは少し違う。世界保健機関(WHO)の基準では、BMIが30.0以上が「肥満」であり、25.0以上30.0未満は「前肥満」となる。
実際に長生きしている人のBMIを調査すると、日本の基準では「肥満」となる25.0以上30.0未満の人が男女ともに最も寿命が長かった。少し小太りの方が健康状態が良く、免疫力も高く、ガンや肺炎になりにくいという研究結果もある。
2018/9/17
カテゴリー「生活・科学」