アルミホイルにはピカピカ光っている面と光っていない面がある。これは製造過程にその理由がある。
アルミホイルを作っている工場を見てみると、アルミホイルの元となるのは長さ3m・重さ5トンもの大きなアルミの塊。これを熱したり冷ましたりしながら圧力を加えて約0.01mmまで薄くしていく。ローラーの間を通して圧力で延ばす方法を「圧延(あつえん)」と言う。この段階ではアルミホイルの両面に光沢がある状態で、見た目は全く同じである。
見た目の変化が起きるのは最後のひと延ばしを行う機械での事。最後の工程では生産性を上げてさらに薄いアルミホイルを作るために、2枚のアルミを重ねて薄く延ばす「重ね圧延」が行われる。この結果、圧力でアルミホイル同士が押し合う事になり、柔らかいアルミとアルミが接した面が変形して細かな凸凹ができ、光沢がなくなる。こうして光る面と光らない面ができる。
リンク:朝日新聞デジタル
2018/9/18
カテゴリー「生活・科学」