肉じゃがは、日本の煮込み料理の一つである。その肉じゃがは、ビーフシチューを作ろうとして失敗してできた料理だったという説がある。
海軍軍人・東郷平八郎(1848~1934年)はイギリスに留学してきた時に食べたビーフシチューの味を非常に気に入った。日本へ帰国後にそのビーフシチューを艦上食として料理長に作らせようとした。しかし、レシピもなく、材料も不十分な中で、日本の調味料でなんとかビーフシチューの味と色を出そうとした。
当時、ビーフシチューに欠かせないバターやデミグラスソース、ワインは日本では入手が困難で、代わりに醤油や砂糖、ごま油を使って作ったところ、これはこれで美味しいということになった。ビーフシチューを作ろうとして偶然できたのが「肉じゃが」だった。
しかし、この説は単なる都市伝説に過ぎないという指摘もある。当時の日本ではすでにビーフシチューやその変形であるハヤシライスが洋食屋で一般的なメニューとして存在していた。また、当時すでに海軍にはビーフシチューのレシピがあったという。
これに関連して「肉じゃが発祥の地」としては、東郷平八郎が赴任した鎮守府があった京都府舞鶴市と広島県呉市が名乗りを上げているが、これについても諸説ある。肉じゃがの発祥は今となっては不明な点も多いが、肉じゃがは日本全国で作られ、家庭料理の定番となっていることは確かである。
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2018/12/22
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