旅館の饅頭は風呂の前に食べると良い

温泉旅館の部屋には茶菓子の「饅頭」が置いてあるが、これは温泉に入る前に食べると良い。また、一緒に飲む「お茶」も温泉の前に飲むと嬉しい効果が期待できる。

茶菓子には煎餅やおかきなどがあるが一番多いのが饅頭で、饅頭が多いのは女将の好みや宣伝のためだけでなく、ちゃんとした理由がある。それは風呂上がりの湯あたりに関係がある。

温泉饅頭
画像元Wikipedia

温泉旅館の饅頭は「湯あたり防止」のために置いてある。温泉旅行に行くとついつい温泉に長く入ってしまい、気分が悪くなりがちである。茶菓子はその湯あたりを予防してくれる。湯あたりの原因の一つに低血糖が挙げられ、この低血糖の予防として茶菓子が非常に有効である。

温泉や風呂に入ると体の代謝が上がり、血糖値が下がる。ある病院の実験では空腹状態で30分間温泉に入った時の血糖値は12人中8人が下がり、中には血糖値が入浴前の81から67まで下がった人もいた。血糖値60近くは立ちくらみなどの症状が出る危険な状態である。

一方、糖分を摂取してから30分後に温泉に入った場合、血糖値は入浴前の84から124まで上がった。つまり、入浴の30分前に茶菓子を食べると血糖値が上がり、湯あたりの予防になる。

さらに、茶菓子の横に置いてある緑茶は温泉の前に飲むと「美肌効果」が高まる。緑茶に含まれているカテキンには体の老化を抑える抗酸化作用がある。カテキンの吸収率は温泉に入る30分前に飲むと後に飲むより7倍も高い。これらの湯あたり予防や美肌効果は家庭で風呂に入る時でも同じなので、家で試す事もできる。

2018/12/14

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カテゴリー「食べ物

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