モアイ像で有名なイースター島では、文字の代わりに日本の伝統的な遊びである「あやとり」が使われていた。
文字がまだない時代、生活の記録を残す手段の一つとして「壁画」があった。アルジェリア南東部、サハラ砂漠にある山脈タッシリ・ナジェールの洞窟壁画などが有名である。古代人が描いた不思議な壁画があるタッシリ・ナジェールは、人類の創造的才能を表現する傑作、文化的伝統または文明の稀な証拠であり、ユネスコの世界遺産に登録されている。
一方、太平洋上にある古代イースター島では、文字の代わりに「あやとり」が使用されていた。あやとりの紐で色々な形を作り、お互いのコミュニケーション手段として使った。体を使って覚えるあやとりは、子どもへの教育や生きていく上での知識を伝えるのに最適な手段だった。
実は「あやとり」は日本発祥のものではない。あやとりはモンゴロイドを祖先に持つ環太平洋圏に残っている文化である。その証拠にオーストラリアの先住民アボリジニーもアメリカの先住民ネイティブ・アメリカンもあやとりを使う。
イースター島では、「ロンゴロンゴ」と呼ばれる絵文字も発見されている。文字が記された木片が19世紀後半に収集されたが、風雨による損傷や破損、焼失部分のあるものも多かった。わずかに残された木片は島外に持ち出され、現在では世界各地の博物館に分散しており、イースター島に残っているものはない。このロンゴロンゴは情報源が少なく、未解読文字となっている。
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2018/12/26
カテゴリー「歴史・文化」