インスタントラーメンは日本で誕生し、今では世界中で食べられている。そんなインスタントラーメンを多く食べている国のランキングである。
インスタントラーメンには袋入り即席麺(袋麺)とカップ入り即席麺(カップ麺)があるが、世界初のカップ麺は、1971年(昭和46年)に誕生した日清食品の「カップヌードル」である。当時は銀座の歩行者天国でカップ麺を食べるのが若者たちの間で流行した。
そんなインスタントラーメンは今では中国や韓国、インド、インドネシア、ベトナム、アメリカ、ロシア、ドイツなど世界80ヵ国以上で食べられている。以下のランキングは世界ラーメン協会が発表している2017年(平成29年)の「インスタントラーメンの世界総需要」のトップ20のデータである。
# | 国名/地域 | 需要(億食) |
---|---|---|
1 | 中国&香港 | 389.7 |
2 | インドネシア | 126.2 |
3 | 日本 | 56.6 |
4 | インド | 54.2 |
5 | ベトナム | 50.6 |
6 | アメリカ | 41.3 |
7 | フィリピン | 37.5 |
8 | 韓国 | 37.4 |
9 | タイ | 33.9 |
10 | ブラジル | 22.3 |
11 | ロシア | 17.8 |
12 | ナイジェリア | 17.6 |
13 | ネパール | 14.8 |
14 | マレーシア | 13.1 |
15 | メキシコ | 9.6 |
16 | 台湾 | 8.2 |
17 | ミャンマー | 5.9 |
18 | サウジアラビア | 5.3 |
19 | オーストラリア | 3.9 |
20 | イギリス | 3.6 |
インスタントラーメンを最も多く食べる国は中国&香港で1年間に389.7億食、日本は世界3位で56.6億食という結果だった。ランキングには2位のインドネシアやインド、ベトナム、フィリピンなどアジアの国が多く、全体の8割近くをアジアで消費している。
また、1人あたりの年間消費量で見ると、1位は韓国で73.7食、2位はベトナムで53.5食、3位はネパールで51.1食となる。韓国は飲食店や屋台でもラーメンと言えばインスタントラーメンが出てくるほどインスタントラーメン好きな国で、唐辛子が入った辛いものが多い。ベトナムやネパールでは朝食や夜食としてインスタントラーメンが人気である。
2017年に世界で消費されたインスタントラーメンは約1001億食にもなり、世界では1日あたり約2.7億食が消費され、世界中で1人あたりの年間平均消費量は13.3食となる。世界中で老若男女に愛されているインスタントラーメンは世界食であると言える。
2019/4/11
カテゴリー「食べ物」