スーパーでよく見かける袋詰め野菜は、ニンジンやキュウリは3本入りなど個数単位で販売されている。しかし、ピーマンは4個や5個入りなど袋に入っている個数が違う。
ピーマンの袋詰めの重さを量ってみると、入っている個数は違ってもどれも約150gと重さが統一されている。ピーマンはほかの野菜と違い、1個の重さのバラつきが大きい。そのため、ピーマンはグラム単位で販売されている。1個の重さが違うピーマンをどのようにして一定の重さで袋詰めしているのか。
これにはピーマンを計量する専用の機械がある。ピーマンを出荷する工場では、大きさや形の違う大量のピーマンが円形の機械の中へ入っていく。その機械の中でピーマンは14個の量りに分けられ、16,383通りの中から一番150gに近い組み合わせを見つけ出す。そして、その4個や5個の組み合わせでピーマンが選択され、1袋に詰められる。
この組み合わせ計量機は株式会社イシダが開発したものである。最適な組み合わせが決まる時間はたった0.3秒で、袋詰めは1分間に約50袋のペースで行われる。ピーマンの袋詰めの裏には高性能な計算処理能力を持つ機械の存在があった。
リンク:イシダ
2019/3/21
カテゴリー「食べ物」