一般的な醤油は黒い色をしているが、ピンク色の醤油もある。「ピンク醤油 華貴婦人」という名前の醤油で、若い女性などに人気があるという。
ピンクの色とともにその容器も特徴的であるが、これら全て醤油である。このピンク色の醤油は、鳥取県鳥取市に本社を置くブリリアントアソシエイツ株式会社が開発した商品である。女性がお化粧をして身も心も輝くように、料理をもっと華やかに輝かせたい、との思いから生まれ、2015年1月に販売が開始された。
普通の醤油と同じように、卵かけごはんや冷奴などに利用でき、ピンク色のみたらし団子やカルパッチョを作ることもできる。もちろん味も普通の醤油と同じように美味しい醤油の味である。
同社は「ピンク醤油」のほかにも、ピンク色のレトルトカレー「ピンク華麗 華貴婦人」や「ピンクわさび」などの商品も開発・販売している。ピンク醤油と同じように鮮やかなピンク色をしている。
これらピンク色の正体は、鳥取県で収穫された「赤ビーツ」という植物の色素である。ビーツ(テーブルビート)とは聞き慣れない名前だが、一見カブのようにも見える野菜で、ホウレン草と同じアカザ科の植物である。
地中海沿岸が原産とされ、甘みがあり、ロシアの伝統的な料理「ボルシチ」などに使われる。ボルシチの特徴でもある鮮やかな深紅色もビーツの色素によるものである。燃えるような赤い色から、和名ではカエンサイ(火焔菜)と呼ばれる。
ビーツの根にはビタミンCが多く含まれ、葉は鉄分が豊富である。また、葉酸、食物繊維、ポリフェノールなどを多く含み、美容効果も期待できる野菜である。
2019/4/17
カテゴリー「食べ物」