ポテトチップスとキノコは関係ないようにも思えるが、ポテトチップスを作る時に出るジャガイモのカスでキノコが美味しくなる。
福岡県大木町にあるキノコ農園「秋香園」ではブナシメジを育てているが、キノコを栽培する培土の中にはポテトチップスに使われているジャガイモのカスが多く含まれている。これはポテトチップスを作る時に廃棄されるジャガイモのカスを肥料として使用しているためである。
ジャガイモのカスを使用するようになってから、キノコの傘がより肉厚になり、ボリュームが1.4倍にもなった。さらにジャガイモに含まれるデンプン成分の影響で栽培スピードが25%もアップした。
ポテトチップスを作る工場ではジャガイモのカスの廃棄費用がゼロになり、そのカスのおかげでキノコは肉厚になり収穫量が増え、成長速度も上がるという双方にとって得のある「Win-Win」な関係となっている。これは2003年からカルビーをはじめ産官学連携の共同研究によって実現したものである。
リンク:秋香園
2019/4/30
カテゴリー「食べ物」