新幹線「のぞみ」の名付け親は阿川佐和子

新幹線「のぞみ」が運行を開始したのは1992年(平成4年)3月14日のことである。その「のぞみ」の名前を付けたのは、エッセイスト・阿川佐和子さんだという。

のぞみ(300系)
のぞみ(300系)

阿川さんは新型新幹線の名称選考委員に任命された際、小説家で鉄道好きの父・阿川弘之さんから「日本国鉄の列車の名前は歴代すべて大和言葉で付けられてきた」とのアドバイスを受けていた。

新型新幹線の名前は、当初「スーパーひかり」が有力視されていたが、JR東海では「きぼう(希望)」に内定していたという。また、候補に挙がった他の名前には「きらら」「つばめ」「エース」などがあり、その中で大和言葉は「つばめ」しかなかった。しかし、「ひかり」より速い新幹線が「つばめ」というわけにもいかないという話になった。

阿川さんは選考委員会の終盤に父の言葉とともに、最有力候補となっていた「きぼう」を大和言葉にすると「のぞみ」になることだけを述べたが、最終的にこれが採用されることとなった。父・弘之さんは「つばめ」を推していて、「のぞみ」が採用されるとは思っていなかった阿川さん本人は、その決定に慌てたという。

ちなみに、新幹線「のぞみ」が運行を開始した時の300系は運用を終了しており、その後の500系も「のぞみ」での運用を終了している。現在、700系は臨時列車としてのみ運行され、定期列車はすべてN700系で運行されている。

のぞみ(N700系)
のぞみ(N700系)

リンク東洋経済オンラインWikipedia

2019/4/18

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カテゴリー「乗り物

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