楽曲「あずさ2号」は、1977年(昭和52年)3月に発売され、大ヒットした兄弟デュオ・狩人のデビュー曲である。
都会で失恋した女性が新宿駅で特急「あずさ2号」に乗って、信州へ旅立とうとする時の複雑な心情を歌った曲である。シングル売上は累計80万枚とされ、狩人はこの曲で1977年のNHK紅白歌合戦にも出場した。
特急「あずさ」は実際に存在する列車で、1966年(昭和41年)12月から東京・新宿駅と長野・松本駅の間を結んでいる。歌の歌詞には「明日私は旅に出ます(中略)春まだ浅い信濃路へ」「8時ちょうどのあずさ2号で 私は私はあなたから旅立ちます」とあり、下りの「8時ちょうどのあずさ2号」であることが分かる。
楽曲が発売された当時、国鉄在来線の号数は上り・下り列車それぞれに1号・2号…と振られており、列車「あずさ2号」は新宿駅を8時00分に発車する下りと、松本駅を8時00分に発車する上りの2本が存在していた。しかし、発売翌年の1978年(昭和53年)10月に行われたダイヤ改正で、下り列車が奇数(1号・3号…)、上り列車は偶数(2号・4号…)に変更されたため、下りは「あずさ3号」になり、下り「あずさ2号」は消滅した。残りの上り「あずさ2号」も甲府7時35分発に変更された。
その後、2002年(平成14年)2月2日、下りの「懐かしの特急あずさ2号」がリバイバル運転された。また、2004年(平成16年)3月のダイヤ改正で、松本始発の上り一番列車として定期列車の「あずさ2号」が復活。さらに2016年(平成28年)3月のダイヤ改正では、平日限定で大月駅の発車時刻が8時00分の「あずさ2号」が復活したが、2019年(平成31年)3月のダイヤ改正より同列車は大月駅通過とされたため、約3年で消滅している。
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2019/6/8
カテゴリー「乗り物」