レインボーブリッジのバランスが悪い理由

「レインボーブリッジ」の名前は「虹の橋」という意味で、一般公募により決められた愛称であり、正式名称は「東京港連絡橋」である。

レインボーブリッジ
レインボーブリッジ
レインボーブリッジ

レインボーブリッジは1993年(平成5年)に完成した、全長798mの吊り橋である。そのレインボーブリッジは実は力学的にバランスがとても悪い。一見するとバランスが悪いようには見えないが、ケーブルでできた中央のアーチ部分が長いのに対して、両脇のアーチ部分が短く、伸びやかなアーチを描けていない。兵庫県にある日本最長の吊り橋「明石海峡大橋」と比較してみると、そのバランスの悪さがよく分かる。

明石海峡大橋
明石海峡大橋

レインボーブリッジのバランスの悪い構造は、2つの理由でそうせざるを得なかった。1つ目の理由は東京湾の周辺の土地が狭く、ケーブルを長く引くための十分な間隔を取ることができなかったためである。この場合、中央のアーチ部分の間隔を今より狭めればよいが、東京湾は船が頻繁に通るため、柱の間隔を500m以上あけなくてはならなかった。この制約が2つ目の理由である。

その結果、レインボーブリッジはバランスの悪い吊り橋となった。このバランスの悪さを解消するために、レインボーブリッジは陸地から通常の橋よりも強い力でケーブルを牽引している。これにより安全面の問題を解決している。

リンクWikipedia

2019/1/4

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カテゴリー「乗り物

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