汗をかくとどうしても気になるのが汗のニオイ。このニオイの元はベタベタ汗で、ベタベタ汗は蒸発しにくく、雑菌が繁殖しやすい。
ベタベタ汗の原因は、肥満やストレス、お酒の飲み過ぎなどと思われがちだが、実は老化である。老化により汗をかく汗腺の働きが衰えてしまうことに関係している。
ベタベタ汗は汗に含まれる塩分が大きく関係しており、塩分濃度が上がるほど粘度も上がりベタベタ汗になる。汗に含まれる塩分濃度は年齢とともに上がる傾向にある。なぜ加齢とともに塩分濃度が上がるのか。
汗は皮膚にある汗腺という器官で作られるが、ある程度の汗の塩分は皮膚の表面に到達するまでに再吸収される。しかし、加齢とともにその機能が衰え、塩分が再吸収されずに汗に含まれる塩分濃度が上がる。ベタベタ汗の最大の原因は老化であると言える。
最近では若い世代でもベタベタ汗が増えてきている。その原因の一つがクーラーの使い過ぎで、汗をかかない環境に長くいると汗腺が衰えてベタベタ汗になってしまう。汗腺の機能は汗をかけばかくほど改善されるため、運動や岩盤浴などで汗をかくことがベタベタ汗の対策となる。
リンク:NHKブログ
2019/8/1
カテゴリー「生活・科学」