梱包する時などに使用する普通のガムテープで、光を発生させることができる。
その方法は、ある程度の長さのガムテープを1本用意し、ガムテープの粘着面を内側にして張り合わせて、はがすだけというシンプルなもの。部屋を暗くして張り合わせたガムテープを勢いよくはがすと、ガムテープのはがれる部分が青白く光る。
画像元:YouTube(science experiments)
瞬間的な光ではあるが確かに光る。これは「摩擦ルミネセンス」と呼ばれる現象で、ガムテープに付いている粘着物質が、はがす時の摩擦の力によって静電気を帯び、それが放電して発光する。ガムテープをはがす時には結構な力が必要で、その無理やりはがす時に力が加わり、その力が放電という形で青白い光として見える。
ガムテープの種類によって光り方が違い、紙のガムテープより布のガムテープのほうがよく光る傾向にある。また、ガムテープの粘着面を張り合わせる時に気泡が入らないようにすること、はがしやすいように手で持つ部分を十分に残しておくことがポイントとして挙げられる。
ちなみに、雑学を紹介するテレビ番組『トリビアの泉』では、この現象を「ガムテープばりばり発光」という名前で紹介したという過去がある。
リンク:コトバンク
2019/8/19
カテゴリー「生活・科学」