現在の国道の数字が定着した経緯

国道とは、日本において国が政令で指定した道路の総称である。国道が全国的に重要な幹線道路網を構成し、その他の道路がそれを補完している。

国道1号の標識

国道には「一般国道」と「高速自動車国道」があるが、単に「国道」といった場合には、一般国道のことを指していることが多い。例えば、現在の国道1号は、起点が東京都中央区日本橋、終点が大阪府大阪市北区梅田新道交差点の一般国道で、総延長は760.9kmである。そのルートは旧東海道をほぼ踏襲した現代の東海道となっている。

国道1号の起点(東京都中央区日本橋)
国道1号の起点(東京都中央区日本橋)
国道1号の起点(日本国道路元標)
国道1号の起点(日本国道路元標)

国道は、その多くを国が管理する道路だが、都府県や政令市が管理している場合もある。現在、全国にある一般国道は1桁から3桁までの番号が付いた計459路線ある。そして、現在の国道の数字が付けられた経緯には様々な歴史がある。

日本で初めて国道の番号が付けられたのは明治時代で、そのほとんどが東京・日本橋を起点としていた。1885年(明治18年)に日本橋から横浜港までの国道1号が作られ、同年に大阪港までの国道2号が開通した。港や陸軍の施設、都道府県庁をつなぐ国道に1号~44号までの番号を付けたのが始まりである。これらの国道は「明治国道」とも呼ばれる。1952年(昭和27年)までの国道は東京が起点となる国道がほとんどで、物の輸送を担ったのは主に鉄道で、本格的な道路整備が始まったのは第二次世界大戦後のことである。

戦後の1948年(昭和23年)、連合国総司令部(GHQ)は日本経済を再建するため、日本政府に傷んだ重要な道路を優先して補修するよう指示を出した。日本政府は道路の補修を進める一方で、主要道路の整備にも取り組んだ。そして、1952年(昭和27年)に「新道路法」の制定により、国道の番号も1号から順に付け直すことが決定した。これが現在の国道の番号となっている。

同法では、国道は「一級国道」と「二級国道」にランク分けがされ、これらの国道は「昭和国道」とも呼ばれる。一級国道には1桁または2桁、1号~40号までの番号が付けられた。

国道1号は上記のように東京都中央区を起点として、大阪府大阪市を終点とする。国道2号は大阪市を起点として、福岡県北九州市を終点とする。国道3号は北九州市を起点として、鹿児島県鹿児島市を終点とする。国道4号は東京都中央区を起点として、青森県青森市を終点とする。国道5号は北海道函館市を起点として、札幌市を終点とする。国道6号は東京都中央区を起点として、宮城県仙台市を終点とする。国道7号は新潟県新潟市を起点として、青森市を終点とする。このように国道12号までは日本列島の骨格となる縦につながる国道として作られた。

国道13号~35号はその他の県庁所在地などを結ぶ路線を北から順に付けられ、国道36号~40号は北海道の路線に付けられた。ここまでが一級国道である。そして、3桁の番号は二級国道とされ、国道101号~244号までの計144路線が北から順に割り当てられた。

二級国道は重要都市を結ぶような補完的な役割を担っており、例えば、京都府京都市と兵庫県神戸市を結ぶ国道171号のように県庁所在地と10万人以上の街をつなぐ道路や、国道15号と羽田空港を結ぶ国道131号のように一級国道と重要な港や空港などをつなぐ道路を二級道路としていた。

その後、日本経済の発展とともに国道は増え、1963年(昭和38年)までに一級国道は57号まで、二級国道は271号まで追加された。1965年(昭和40年)には一級・二級の等級分けが廃止され、同年以降の国道には北から順に3桁の番号が付けられるようになった。

しかし、1つだけ例外があり、1972年(昭和47年)の沖縄返還に伴い誕生した国道58号は、沖縄本島などの骨格を作る重要な国道として、特別に2桁の番号が付けられた。これ以降、国道59号~100号の番号は欠番となっている。また、路線の統合や変更により、国道109号や110号なども欠番となっている。こうして、日本中に国道が張り巡らされ、現在の計459路線となった。国道は1号~507号までが存在し、このうち48路線が欠番となっている。

リンク国土交通省Wikipedia

2019/9/7

スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「乗り物

関連記事