飛行機の座席の前にはテーブルが付いている。この座席テーブルは実は奥に向かって沈み込むように3度傾いている。
これは飛行機の飛び方の特性によるものである。飛行機は水平飛行している時、その名前の通り水平の状態で飛んでいるように思えるが、正確には水平ではない。飛行機は水平飛行をしている時も機首を約3度上げた状態で飛んでいる。
飛行機の水平飛行の時、もしも機首を水平にすると十分な揚力が得られず、どんどん高度が下がってしまう。そこで機首を3度ほど上げることで、十分な揚力を得て、まっすぐ水平に飛ぶことができる。
つまり、乗客が座席テーブルを使う水平飛行の時には機体が3度傾くため、その時にテーブルが水平になるように逆方向にあらかじめ3度奥に傾けている。飛行機の機内でもテーブルの上の飲み物や食べ物が傾くことなく、快適に利用できるようにと工夫がされている。
リンク:ANA Trivia
2019/9/18
カテゴリー「乗り物」