「ホラ」「ガセ」「デマ」の意味・語源

「嘘(うそ)」とは、事実ではないこと、人を騙すために言う事実とは異なる言葉という意味であり、「ホラ」「ガセ」「デマ」という言葉も用いられる。

これらの言葉は意味が少しずつ違い、正しい使い分けがある。その語源とともにその意味を確認してみる。これらの言葉の違いのポイントは、①情報の発信者が嘘だと分かっているか、②情報の発信者に悪意があるかないか、の二点である。

「ホラ」は「ホラ話」などの使われ方がされる。「ホラ」の語源は「ホラ貝」(法螺貝)である。ホラ貝を吹くと、見た目以上にとても大きな音がする。これに由来して、大げさな嘘をつくことを「ホラを吹く」や「ホラ吹き」と言うようになった。つまり、「ホラ」は情報の発信者が嘘だと分かっているが、その嘘に悪意がなく、むしろ相手を楽しませようとする意図がある。

「ガセ」は「ガセネタ」などの使われ方がされる。「ガセ」の語源は「お騒がせ」や「人騒がせ」に由来するとされる。本当か嘘か分からないうわさ話で周りの人たちを騒がせるという意味で「ガセ」という言葉が生まれた。つまり、「ガセ」は情報の発信者が本当か嘘か分からないまま流す、悪意がない嘘のことである。

「デマ」は「デマを流す」などの使われ方がされる。「デマ」の語源は、いい加減なことを言うという意味の「出任せ」と思われがちだが、そうではなく、ドイツ語の「デマゴギー」(Demagogie)である。「デマゴギー」は政治用語で、意図的な嘘の情報や悪い宣伝という意味で使われる。つまり、「デマ」は発信者が事実と反する嘘と分かっていながら、相手の印象を悪くしようとする悪意がある情報のことである。

リンクTBSテレビ毎日新聞Wikipedia

2019/11/3

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カテゴリー「語源・由来

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