本やコピー用紙のような紙の縁で指を切ると何故かとても痛い。紙で指を切ると痛いのは紙の縁に秘密がある。
紙の縁を光学顕微鏡で見てみると、真っ直ぐではなくギザギザしている。紙は繊維が結合して出来たもので、紙の縁の部分に繊維の切れた部分が出ている。チラシなどに使われる滑らかでツヤのあるコート紙などでも、同様に紙の縁はギザギザである。
このギザギザの紙の縁で手を切るというのは、鋭利なナイフで手を切るというよりは、ギザギザのノコギリで手を切る感覚に近い。ギザギザのノコギリのような紙で指を切ると、ギザギザの部分によって指の肉が削り取られる。そのため、とても痛い。
さらに、指が特に痛いのは、指には神経がたくさん集まっていて、より敏感なためである。指は物を持つ役割のほかに、熱いや冷たい、軟らかい、湿っているなどを感じ取る役割があり、とても重要な部分である。また、指は常に使い続けて刺激を受けるため、一度ケガをすると傷口が治りにくい。そのため、ずっと痛みを感じてしまうため、指を切るととても痛い。
紙で指を切るととても痛いのは、紙の縁がギザギザしていて、ノコギリで切られた感じに近いためであり、さらに指がより敏感な部分のためである。
2019/11/22
カテゴリー「生活・科学」