スーパーなどで販売されている商品に「コンソメ」と「ブイヨン」の二種類がある。この二つの違いとは何なのか。
コンソメとブイヨンの商品には固形キューブ状のものや顆粒状のものがあるが、コンソメとブイヨンでどちらも色や形に大きな違いはない。これらの商品を溶かして飲んでみると、コンソメは味が濃く、ブイヨンは味が薄く感じる。
「ブイヨン」は、主な材料である牛すじ肉・鶏がら・香味野菜にニンニク・スパイスを加えて、弱火で数時間煮込んで作られる「洋風ダシ」である。一方、「コンソメ」は、ダシのブイヨンに肉や野菜を加えて煮るなどのひと手間を加えた「スープ」である。
ブイヨンは主にフランス料理においてスープのベースとなる洋風ダシのことであり、コンソメはそのまま美味しく飲めるスープのことである。
ブイヨンはダシのため、料理としてはまだ未完成である。このブイヨンに味付けをして料理として完成させたものがコンソメである。実際、フランス語のコンソメ(consommé)は「完成された」という意味の言葉である。その完成された美味しいスープは濁りがなく、綺麗な琥珀色をしている。
味の素のコンソメにはパッケージに「洋風スープの素」と記載されている。一方、ネスレのマギーブイヨンには「うまみとコクのベース」と記載されており、同社のWebサイトでは「牛肉と香味野菜のうまみを凝縮した洋風だし」と紹介されている。
本来の意味からすると、そのままスープとして飲む時にはコンソメを、カレーやシチュー、ポトフなどを作りたい時にはブイヨンを使うということになる。実際にはコンソメも煮込み料理などに使用されており、美味しい料理を作ることができる。
2019/12/22
カテゴリー「食べ物」