「青じそ」と「大葉」の違いとは

スーパーなどでは「青じそ」と「大葉(おおば)」の両方の名前で商品が売られているが、これらは呼び方が違うだけである。

青じそ・大葉
青じそ・大葉

「青じそ」と「大葉」は同じ植物で、「青じそ」は植物名で、「大葉」は商品名という違いがある。

「青じそ」は古くからある植物の名前で、この「青じそ」に1960年(昭和35年)頃に愛知県の生産者が「大葉」という商品名を付けたと言われている。静岡県の生産者が名付けたという説もある。その名残で今でも二つの呼び名がある。正確には青紫蘇(アオジソ)という植物の葉に「大葉」という商品名を付けたことになる。

「青じそ」または「大葉」は、香味野菜として刺身のつまや天ぷら、薬味に用いられる。青紫蘇の若葉を摘んだものを「大葉」、花穂のつぼみの開き初めに摘んだものを「穂じそ」と呼ぶ。「青じそ」は西日本の一部では「青蘇(せいそ)」とも呼ばれる。

穂じそ
穂じそ

また、青紫蘇に対して、葉が赤紫色をした品種は赤紫蘇(アカジソ)である。アントシアン系の赤橙色のシアニジンという色素成分を含み、日本では梅干しを作る際に用いられる。

梅の成分であるクエン酸によってシアニジンが強く赤く発色することで、梅干し特有の赤い色となる。また、葉を乾燥させたものはハーブや香辛料として、京都などでは七味唐辛子に配合されることもあるほか、ふりかけなどにも用いられる。

紫蘇(シソ)は中国などが原産とされ、昔は薬草として使われていた。その昔、蟹(カニ)を食べて食中毒にかかり死にかけた子供に、色のシソの葉を食べさせたところった。それからこの草を「紫蘇」と呼ぶようになったという言い伝えがある。

リンクWikipediaコトバンク

2019/12/17

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カテゴリー「食べ物

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