「憩い」の語源・由来

「憩い(いこい)」とは、「からだや心を休めること」「休息」などの意味があり、「憩いの場」「憩いのひととき」などの使われ方がされる。

「憩い」は「憩う(いこう)」という動詞から派生した言葉で、「憩う」は奈良時代末期に成立したとされる日本最古の和歌集「万葉集」に登場するほど古くから使われてきた言葉である。「憩う」には「休む」「休息する」「くつろぐ」「安らかにする」などの意味がある。

「憩」という漢字は、よく見ると「息」と「舌」という漢字から成り立っていることが分かる。実は「息」も「息う(いこう)」と読むことが出来る。

「憩う」は「息」から派生した言葉だとされている。そして、「息をする」や「呼吸をする」ことは、「物事の途中でひと休みする」という意味がある「息抜き」や「息を入れる」「息をつく」などの言葉もあるように「休憩する」という意味に繋がる。そこから「憩う」に「休憩する」という意味が生まれた。

また、「息」には「息む(やすむ)」という読み方もある。「休息(仕事などをやめて心身を休めること)」や「安息(心身を安らかにし、静かに休むこと)」など「息」を「休む」という意味で使う言葉も多い。このように「憩い」は「息」や「呼吸」に由来する言葉である。

リンクコトバンク

2020/5/2

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