東京2020オリンピック・パラリンピックのために、メインスタジアムとなる「新国立競技場」をはじめ様々な施設が建設された。
その中でバレーボールや車いすバスケットボールの競技が行われる「有明アリーナ」は斬新なデザインとして話題にもなった。外観の特徴として屋根が反り返っているが、これには施設内の体積を減らし、空調を効きやすくする効果がある。
そして、これとは別にもう一つ大きな理由がある。それは周辺に建設されたタワーマンションが関係しており、そのマンションの住民への配慮のためである。
有明アリーナは巨大建造物にしては珍しく、タワーマンションが建ち並ぶ住宅街に位置する。普通のドーム型の競技施設だと太陽の光が反射して、一日中タワーマンションに光が差し込んでしまう。そこで、反り返った形にすることで、日の光が内側に反射してこの問題を解決している。
ちなみに、有明アリーナの所在地は東京都江東区有明一丁目11番で、2019年(令和元年)12月9日に竣工(しゅんこう:建築工事が完了)した。収容人数は15,000人で、オリンピック後は東京の新たなスポーツ・文化の発信拠点となる。
2021/3/26
カテゴリー「スポーツ」