バスケのゴールにバックボードがある理由

バスケットボールは、リング状のゴールにボールを上方から通すことで得点が入る。そのゴールには「バックボード」が付けられている。

ゴールとバックボード

現在では、ボールをリングに入れる時にバックボードに当てて、ボールの向きを変えてリングに入れるなどの使われ方がされている。そのバックボードは、もともと観客が邪魔するのを防ぐ目的で付けられたものだった。

バスケットボールが誕生したのは1891年(明治24年)のことで、アメリカ・マサチューセッツ州で考案された。その当時、ボールはサッカーボールで、ゴールは桃を入れる籠(かご)だった。その桃の籠を体育館のバルコニーに取り付けてゴールとした。そのため、当時のゴールには今のようなバックボードはなかった。

その後、バスケットボールは人気を博し、多くの人がプレイするようになるが、観客が体育館上の手すりや欄干(らんかん)から足や手を伸ばして、敵チームがシュートしたボールを妨害することが頻発した。その対策として、ゴールの後ろ側に金網や木の板などの「バックボード」が付けられるようになった。

木の板では観客から見えないということで、後にプラスチック板が用いられるようになった。また、バックボードの位置について、当初はエンドライン上にあったが、ゴールがコートの内側に61cm移動することとなった際に、バックボードもゴールと一体となってエンドラインより内側に配置されるようになった。

このような歴史を持つバックボードは思わぬ副産物を生み出した。それはバックボードを使った華麗なスーパーシュートである。観客による妨害を防ぐ目的で付けられたバックボードは、結果として観客が熱狂する技を生み、バスケットボールを更なる人気スポーツへと導いた。

ちなみに、バスケットボールの初めての試合が行われた1891年12月21日に由来して、12月21日は「バスケットボールの日」という記念日になっている。

リンクWikipedia

2020/3/14

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カテゴリー「スポーツ

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