箱根駅伝で走り出した警察官

これは箱根駅伝が始まったばかりの1921年(大正10年)の第2回大会での話である。その大会で警察官による前代未聞の事件が起きた。

箱根駅伝

それは箱根駅伝が行われている最中、沿道の盛り上がりに触発された警察官が、選手と一緒に走り出したというものである。その警察官は前田喜太平(まえだ きたへい)という人で、大会では日比谷周辺の警備に当たっていた。

警察官の前田さんが選手と一緒に走り出したことで現場はもちろん大混乱となった。その責任を取って前田さんは警察を辞職した。しかし、この話にはまだ続きがある。

前田さんは警察を辞職した後に日本大学を受験し、見事に合格した。そして、駅伝部に入部し、箱根駅伝への出場を果たしたのである。第3回・第4回大会では10区を走り、第6回大会では花の2区を走り、区間賞に輝いた。

ちなみに、この第6回大会では「選手の替え玉事件(人力車夫事件)」も起きている。そんな様々な出来事があった箱根駅伝は2020年(令和2年)に第96回大会が開催された。

リンクWikipedia

2020/4/4

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カテゴリー「スポーツ

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