競技用プールの波が立ちにくい理由

近年、オリンピックなどの国際大会で使用される競技用のプールは、選手が最大のパフォーマンスを発揮できるよう工夫されている。

その工夫の一つが「プールの波が立ちにくい」という特徴である。0.01秒を争う競泳選手にとっては、プールに波が立たないのがベストな環境である。そんな環境を作るためにプールは大きく進化している。

その大きく変わったものの一つ目は「水面の高さ」である。今までの一般的なプールでは水が壁に当たって波立っていた。最新のプールでは水面とプールサイドの高さが同じで、これにより波が立ちにくくなる。

この水面とプールサイドの高さを同じにする方法は1990年頃から導入され始めた。これにより波の抵抗を最小限に抑えることができ、速く泳ぐことができる。

コースロープ

さらに、波を立ちにくくするもう一つの進化は、プールのコースを区分するために張られる「コースロープ」である。競技用のコースロープは一般用のものとは違い、スリットが付いた水車型をしている。この水車のスリットが回転することで波を吸収し、水面の揺れを弱めてくれる。

ちなみに、一般向けのコースロープの値段は50m用1本が約20万円なのに対し、競技用のコースロープは同じ50m用1本が約42万円であり、2倍以上の値段となっている。値段は高いが、選手がより速く、より気持ちよく泳げるプールを実現している。

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2020/4/8

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カテゴリー「スポーツ

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