ウォータースライダーはFRPで進化した

ウォータースライダーとは、レジャー施設やプール施設、テーマパークなどに設置される遊戯施設であり、長いすべり台の一種である。

ウォータースライダー

ウォータースライダーが誕生したのは1963年(昭和38年)のことであり、千葉県船橋市に存在した総合レジャー施設・船橋ヘルスセンター(現:ららぽーとTOKYO-BAY)に世界初とされるウォータースライダーが設置された。

その名前は「大滝すべり」で、芝のグラススキー場を転用したウォータースライダーだった。傾斜角は約20度、滑るスピードは時速60kmも出た。これが世界初とされ、ウォータースライダーは日本で誕生したと言われている。

当時のウォータースライダーはコンクリート製で真っ直ぐなコースだったが、現在では急激なカーブや立体的なコースなど複雑な形に進化している。このように複雑なウォータースライダーをつくることが出来るのはFRPと呼ばれる素材が登場したためである。

「FRP」とは「Fiber Reinforced Plastics」の略で、日本語では「繊維強化プラスチック」と呼ばれる。風呂の浴槽や洗面台、自動車、モーターボート、航空機など現在の生活において広く使用されている。FRPは軽く・丈夫で・加工しやすいという特長がある。

従来の素材であるコンクリートは重いため、平面的な形状しかつくれなかったが、このFRPを使用することで様々な形のウォータースライダーをつくれるようになり進化を遂げた。

例えば、福井県坂井市の芝政ワールドには、6人乗りのボートで滑る巨大なウォータースライダー「ザ・モンスタースライダー」が2016年(平成28年)に登場し、大人気となった。

ザ・モンスタースライダー

さらに、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズには、長さ283m・高低差40.5mで共に日本一のウォータースライダー「BIG☆ALOHA(ビッグアロハ)」が2017年(平成29年)に登場し、話題となっている。

ビッグアロハ

リンクWikipedia芝政ワールドスパリゾートハワイアンズ

2021/5/1

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カテゴリー「生活・科学

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