日本の養豚を発展させた出来事

日本の養豚が現在のように発展しているのは、1959年(昭和34年)に日本各地に甚大な被害をもたらした「伊勢湾台風」が大きく関係している。

豚

第二次世界大戦によって日本における養豚の数は大幅に減少した過去がある。また、その当時の豚は現在とは品種が異なり、中型が主流だった。現在のように大型の品種が一般的になったのは、アメリカから35頭の豚が空輸されたことに由来する。

この出来事のきっかけとなったのが前年に発生した伊勢湾台風で、死者・行方不明者の数が5000人を超えたこの台風は「昭和の三大台風」の一つとして挙げられる。紀伊半島から東海地方を中心として全国的に被害をもたらした伊勢湾台風は、日本の養豚業にも壊滅的な打撃を与えた。

そんな台風被害の惨状を知り、復興支援のためにアメリカ・アイオワ州から山梨県へ35頭の豚が飛行機で送られた。これらの都市は戦後初めて日米間で姉妹州県を結んでいた。

そのアメリカから空輸された豚は日本国内で繁殖されて全国に広がっていき、日本における養豚の発展の礎となった。現在の日本にいるほとんどの豚の遺伝子は、その35頭の豚に繋がっていると言われる。

リンク東洋経済オンラインWikipedia

2021/7/25

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カテゴリー「食べ物

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