福岡県福岡市博多区に本社を置き、「味の明太子」などを製造・販売する株式会社ふくやが制定。
1949年(昭和24年)のこの日、前年のふくやの創業以来研究を重ねてきた「明太子」を初めて店頭に並べ、福岡名産「辛子明太子」が誕生した。
同社の「味の明太子」には定番商品の「レギュラー」のほかに、辛さ控えめの「マイルド」や着色料を使わない「無着色」、辛みと旨みが際立つ「辛口」などの商品がある。
「明太子」とは、介党鱈(すけとうだら)の卵(鱈子:たらこ)の塩辛で、元々は朝鮮半島に伝わる家庭の惣菜だった。これを日本人の口に合うように味付けして、「辛子明太子」が作り上げられた。
スケトウダラ以外のマダラなどを材料とした製品は、「辛子明太子」と呼ぶことは出来ない事情により、「明太子」「めんたい」などと略して表記されることもある。「めんたいスパゲティー」のような使われ方もされる。
また、「めんたい」は明太子を指す言葉以外にも、1970年代から1980年代にかけて博多を中心としたロック・ムーブメント「めんたいロック」のように、九州博多の代名詞として用いられることもある。
この日とは別に、「明太子」という名称が日本で初めて新聞に登場した日に由来して、12月12日も「明太子の日」となっている。