神奈川県川崎市高津区に本社・店舗を置き、補聴器の販売などを手がける有限会社堺堂が制定。
音は耳ではなく脳で聞くということがあまり知られていないため、補聴器をせっかく買っても使えないという人も少なくない。同社の大貫悦信(おおぬき えつのぶ)社長の父親が難聴になった際も同様に何度も諦めたという。しかし、この出来事がきっかけとなり、大貫社長は補聴器研究に取り組むこととなった。
同社は補聴器が身体の一部として機能するまで何度も調整をしてから販売する。その「補聴器は慣れてから買うもの」というスタイルをより多くの人に知ってもらうことが目的。
日付は補聴器を使う誰もが幸福を補う「補幸器」(ほこうき)となることを願い、大貫社長が補聴器研究に取り組むきっかけとなった父親の誕生日である1月10日から。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同社では補聴器を販売する前に最長2ヵ月間、お試し用の補聴器を使ってもらい、何度も調整を繰り返す。そして、補聴器に十分に慣れて納得してもらい、それから販売を行っている。