東京都中央区銀座に事務所を置き、アルミニウムの需給に関する調査及び研究、アルミニウム産業に関する情報の収集及び提供などを行う一般社団法人・日本アルミニウム協会(JAA)が制定。
日付は昭和電工大町工場(現在の株式会社レゾナック・グラファイト・ジャパン)で、日本初の電解精錬によるアルミニウム製品が1934年(昭和9年)1月11日に製造されたことから1月11日を記念日としたもの。
軽くて強く、錆びにくいうえに、少ないエネルギーで再生できる循環型金属であるなど、数々の特徴を持つアルミニウム(アルミ)。その優れた特性は多くの製品に生かされ、性能向上に役立っている。
アルミニウムの普及活動を行うきっかけの日とするとともに、アルミ製品を多くの人に購入してもらうのが目的。記念日は2025年(令和7年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
一般社団法人・日本アルミニウム協会(Japan Aluminium Association:JAA)は1978年(昭和53年)5月25日に日本アルミニウム連盟として設立した団体。大阪市中央区船場中央に大阪支部を置く。会員数は139(130社・9団体)となっている。
同協会はアルミニウム産業に関する資料や統計の作成、同産業の資源・エネルギーの合理化、有効利用に関する調査及び研究、アルミニウムに関する広報及び出版などを事業として行う。
アルミニウム(aluminium)は、記号Al、原子番号13の化学元素。アルミニウムの原料は「ボーキサイト」という赤茶色の鉱石で、オーストラリアやブラジル、中国などで多く産出される。実は地球の表面にある金属元素のうち一番量が多いのはアルミニウムである。
赤茶色のボーキサイトを細かく砕き、薬品と混ぜ合わせて分離すると「アルミナ」という真っ白な粉ができあがる。このアルミナは、アルミニウムと酸素が結びついた状態なので、次に電気分解によってアルミナから酸素を取り除く。こうして銀色のアルミニウムが誕生する。
アルミニウムの最大の特長は比重が小さいことである。同じ大きさの鉄の重量を1とすると、アルミニウムはわずかに3分の1しかない。そのため、アルミニウムでできた製品は軽く、例えば自動車や鉄道車両などでは車体の軽量化ができるので省エネルギーにつながる。
その他の身近なアルミニウム製品として飲料缶が挙げられる。アルミニウムは熱伝導性が高く、急速に冷えるという特性から飲料缶に多用されている。日本ではビールや清涼飲料などに、年間約224億個のアルミ缶が生産されている。アルミニウムはリサイクルに適した金属でもある。
関連する記念日として、日本で初めて洋式高炉による製鉄に成功した日に由来して12月1日は「鉄の記念日」、日本金型工業会が設立した日に由来して11月25日は「金型の日」となっている。
リンク:日本アルミニウム協会、Wikipedia