神奈川県横浜市鶴見区に本部を置き、保育士のための保育防災コンサルティング事業を行う一般社団法人・保育の寺子屋が制定。
日付は「愛(1)するみ(3)んなの命(1)守る」と、「防災=ぼう(棒=1)さ(3)い(1)」と読む語呂合わせから1月31日を記念日としたもの。
保育士は、日々現場で子どもたちの命を守るために尽力している。その尊い営みをより多くの人に知ってもらい、社会全体で子どもたちの命を守る意識を高めることが目的。
記念日は2025年(令和7年)9月4日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
保育の現場から「こどもを守る防災」をもっと知ってもらいたい。そんな想いを込めて、この日を選んだ。「保育防災ってなんだろう?」「どうやって子どもを守るの?」そんな問いが広がるきっかけになってくれたら嬉しい。そして、保育者も保護者も地域の人も、みんなで一緒に「こどもを守る文化」を育てていけたら…。
保育の寺子屋は、「保育に関わる全ての人が安全な環境のもと安心して過ごすこと」を理念に、2019年(令和元年)6月3日に設立した。近年では地震はもちろん、風水害など様々な災害リスクが増加し、要支援者である乳幼児に対する危機管理がますます求められている。
さらに、保育園ではバスの置き去り死亡事故など大きな事故が毎年増加し、2023年(令和5年)4月より「安全計画」の策定が義務化された。「安心、安全な保育園」であることは保育園の最低条件ともいえる。しかし、ようやく危機管理に目を向けるようになってきたものの、いつ発生するか分からない災害について目を向ける園はまだ少ないのが現状である。
「園の防災対策について、十分だと思うか」というアンケートをとったところ、現場の保育士の約7割が「十分だと思っていない」と答えている。大切な子どもたちの命、そして保育士自身の命を守るためにも保育防災について学んでいく必要性があり、今後保護者からも求められることになるだろう。
保育の寺子屋では、全国に防災意識の高い保育施設を増やし、保育士たちが安心して子どもたちを守れるよう、サポートしていくことを目指している。
保育の寺子屋の代表・藤實智子(ふじみ ともこ)は女性消防官(防火・災害予防にも尽力)を経て、保育士に。私立の認可保育園園長、小規模認可保育園の運営などの経験から「子どもたちの命を守る保育士たち」に寄り添いサポートする事業として保育の寺子屋を立ち上げる。
保育防災コンサルタントとして保育防災ハンドブックの制作、保育士向けの防災講座を行う。より深く保育防災について学びたいという保育士のために、「保育防災スペシャリスト認定講座」を開講し保育現場の防災力を高める専門的な学びを広めている。
関連する記念日として、関東大震災が発生した日に由来して9月1日は「防災の日・防災用品点検の日」、東日本大震災が発生した日に由来して3月11日は「おくる防災の日」、1月31日は「防災農地の日」、11月5日は「津波防災の日」となっている。
リンク:保育の寺子屋