オートファジーの日(2月12日 記念日)

大阪府箕面市に事務局を置き、オートファジー研究の事業化を促進し、国民生活の向上に寄与することを目的に活動する一般社団法人・日本オートファジーコンソーシアムが制定。

日付は1963年(昭和38年)のこの日にロンドンで開催された公式の場で、初めてオートファジー(autophagy)という用語がベルギーの生化学者クリスチャン・ド・デューブ(Christian de Duve、1917~2013年)により使われたことから。

オートファジーとは、細胞の新陳代謝と有害物質除去の2つの作用を通して細胞の健康を守る生命の仕組みを指す科学用語で、この機能が健康維持にとても重要であることが科学的研究から明らかになっている。

科学に立脚したオートファジーの理解と標準化指標の必要性を関係者に啓発し、一般の人々へもその正しい知識の普及と啓発活動を行う契機とするのが目的。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

日本オートファジーコンソーシアムについて

日本オートファジーコンソーシアムは、①.オートファジーに関する質の高い情報の幅広い発信による、事業会社参画の促進および認知度の確保活動、②.産学官連携の下でのオートファジー研究の事業化基盤の構築活動、③.オートファジー研究に関わる人材の育成・交流、④.良質なイノベーション・エコシステムの構築、これら4項目を目的として活動する。

オートファジーについて

オートファジーは、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つである。

酵母からヒトに至るまでの真核生物に見られる機構であり、細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、過剰にタンパク質合成したときや栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行ったり、細胞質内に侵入した病原微生物を排除したりすることで生体の恒常性維持に関与している。

その他、個体発生の過程でのプログラム細胞死や、ハンチントン病などの疾患の発生、細胞のがん化抑制にも関与することが知られている。auto-はギリシャ語の「自分自身」を表す接頭語、phagyは「食べること」の意。日本語では自食(じしょく)とも訳される。

リンク日本オートファジーコンソーシアムWikipedia

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カテゴリー「2月の記念日」「今日は何の日

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