石川県金沢市に本社を置き、インテリアファブリックの企画・製造などを行うユニベール株式会社が制定。
日付は「スリ(three=3)ッパ(8)」と読む語呂合わせから。スリッパの履き心地のよさ、その利便性を多くの人に知ってもらうことが目的。また、自分のためだけでなく、友人・家族・恋人同士がスリッパを贈り合い楽しめる日にとの願いが込められている。記念日は2019年(平成31年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
スリッパ(slipper)は、履物の種類で、「スリップ」の名のとおり、足をするりと滑らすように入れて履ける履物である。
そのような意味の言葉なので、実際の形状はさまざまで例外も多いが、概して以下のような特徴がある。かかと部分の高さがまったくないか、あってもくるぶしより低い。留め金や結び紐などはない。ヒールはないか、あっても低い。
日本における歴史としては、開国により西洋人が多く日本に訪れるようになった明治初頭、室内で靴を脱ぐ習慣の無い西洋人が土足で屋内へ入り込む問題が発生し、それを解決するために仕立て職人である徳野利三郎が1907年(明治40年)に発案した上履きが、現在のスリッパの原型であると言われている。当時は、靴の上から履くためのものだった。
スリッパという呼び名は、江戸末期にシーボルトが日本に伝えた「上沓(スリップルス)」から来ているという説がある。なお、オートレーサーは、コーナリングで路面に接する左足のブーツの下に、鉄スリッパ(鉄のスリッパ)を履いてレースに臨む。