東京都が1990年(平成2年)7月に「東京都平和の日条例」で制定。
1945年(昭和20年)3月10日深夜0時8分、東京でアメリカ軍B29爆撃機344機による焼夷弾を用いた大空襲が行われた。東京は一夜にして至る所が焼け野原と化し、多くの尊い命が失われた。死者約10万人・焼失家屋約27万戸という、第二次大戦で最大級の被害であった。
記念日は平和国家日本の首都として、戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い制定された。東京都では、東京空襲で犠牲となられた方々を追悼すると共に、平和意義を確認し、平和の意識の高揚を図るため、この日に「東京都平和の日記念式典」及び「東京空襲資料展」を実施している。
東京空襲の史実を風化させることなく、今日の平和と繁栄が尊い犠牲の上に築き上げられていることを次代に語り継ぎ、平和が永く続くことを祈念するため、2001年(平成13年)に東京都は「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」を東京都墨田区の都立横網町公園の中に設置した。
祈念碑内部には、東京空襲で犠牲となられた方々の名簿を納め、祈念碑上部は、生命の象徴である花々を植えた花壇となっている。
上部の花壇は、都内の小・中・高校生が描いたデザイン画を基に制作している。デザイン画の募集は毎年行い、応募のあった作品の中から優秀作品4点を翌年度の春・夏・秋・冬の花壇デザインに採用している。
リンク:「東京都平和の日」関連事業