1905年(明治38年)のこの日、日露戦争の陸の決戦・奉天会戦で日本軍が勝利し、旧満州(中国東北地方)の奉天(現:瀋陽)を占領した。
これを記念して翌年から「陸軍記念日」となり、この日には記念式典など各種の記念行事が行われ、軍国主義を鼓吹する場となった。1906年(明治39年)~1945年(昭和20年)の間は祝日であったが、第二次世界大戦後に廃止された。
陸軍記念日式典:1944年(昭和19年)
奥の建物は朝日新聞東京本社(東京・有楽町、現:有楽町マリオン)
同様に日露戦争で、1905年(明治38年)5月27日に日本海海戦において東郷平八郎(とうごう へいはちろう、1848~1934年)が率いる日本海軍連合艦隊が、ロシアのバルチック艦隊を撃滅し、日本が歴史的な大勝利を収めたことを記念して設けられた「海軍記念日」も戦後に廃止された。
1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲は、この陸軍記念日を狙って実施されたという説がある。当時の日本で、この記念日にアメリカの大規模な攻撃があるとの噂が流布しており、この噂が後になって事実であるかのように出回っていた。日本には事実とする書籍や資料が存在するが、アメリカ側の資料では確認できない。東京大空襲のあったこの日は東京都により「東京都平和の日」に制定されている。
リンク:Wikipedia